ほくろ除去と癌(悪性黒色腫)

ほくろ除去をしようと考えていたほくろが、実は癌であることがあります。

疑いがある場合はほくろ除去後に「病理検査」をうけましょう。「病理検査」とはほくろ除去した物を専門医が顕微鏡を使って検査することです。ほくろ除去の際には良性か悪性か検査することをお勧めします。

ほくろ除去の際、悪性のほくろがもっとも発生しやすい部位は足の裏です。では悪性のほくろが発生する比率を部位事にわけてみましょう。

1位:足の裏 32% 
2位:胴体 12% 
3位:顔 11% 
4位:腕 9% 
5位:手・足の爪の部分 8% 
6位:膝から下の部分 7% 
7位:手のひら 6% 

となっております。やはり足の裏をほくろ除去したのちに悪性のほくろであった、というケースがほとんどでしょう。ほくろ除去の際、悪性のほくろがもっとも発生しやすい年齢ではどういった結果がでるでしょうか?

年代別で比較すると、 
0〜9歳:0.4% 
10代:1.2% 
20代:3.4% 
30代:8.9% 
40代:17.1% 
50代:17.9% 
60代:23.8% 
70代以上:31.2% 

となっております。40代の発生率が高いということは、ほくろ除去を実際に体験した人々が40代に多いということが一因ではないでしょうか?

実際に0〜9歳や10代は、ほくろ除去の為に自分で病院には通院しないでしょう。ほくろ除去の際、悪性のほくろがもっとも発生しやすい部位は足の裏、発生しやすい年齢は70代以上となると、あしの裏は長年にわたり、体重などの負荷がかかるとメラノーマ(癌)が発生しやすくなるのでしょう。

ほくろのは悪性黒色腫(メラノーマ)と言われ当然、危険です。ほくろ除去が必要な悪性のほくろ「悪性黒色腫」(メラノーマ)は皮膚ガンのうちでも最も恐ろしいですが、発生率は低いとされていました。発生の年代は高年齢とされていますが、実際は若い年代に現れる傾向があるようです。

特に女性より男性が「悪性黒色腫」(メラノーマ)による死亡率が高くなっています。最近の調査では、アメリカにおいて過去20年間で発生数が2倍になり、皮膚疾患による死亡原因の第一位です。他のガン(肺ガンを除く)による死亡より、除去の必要な悪性のほくろ「悪性黒色腫」(メラノーマ)の合併症による死亡は、近年急速に増加しています。